東京都中央区日本橋箱崎町4-6
アライズ第3ビル
FAX:03-5643-2217
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診療と新薬 2022;59(8):425-428
マウスの恐怖条件付け試験を用いたエスシタロプラム錠「明治」とレクサプロⓇ錠の抗不安作用の検討
今西泰一郎 1),茂木麻実 1),小林洋之 2),村澤寛泰 2),伊藤貴博 2),パブラック晶子 2),平岡秀一 1),三浦有紀 1)
1)Meiji Seikaファルマ株式会社,2)株式会社日本バイオリサーチセンター
Shinryo to Shinyaku (Med Cons New-Remed)2022;59(8):425-428
診療と新薬 2022;59(8):425-428
マウスの恐怖条件付け試験を用いたエスシタロプラム錠「明治」とレクサプロⓇ錠の抗不安作用の検討
今西泰一郎 1),茂木麻実 1),小林洋之 2),村澤寛泰 2),伊藤貴博 2),パブラック晶子 2),平岡秀一 1),三浦有紀 1)
1)Meiji Seikaファルマ株式会社,2)株式会社日本バイオリサーチセンター
Shinryo to Shinyaku (Med Cons New-Remed)2022;59(8):425-428
Meiji Seikaファルマ株式会社が開発したエスシタロプラム錠「明治」(試験製剤)について,先発医薬品でうつ病・うつ状態と社会不安障害を効能又は効果とするレクサプロⓇ錠(持田製薬株式会社,標準製剤)を対照として,マウスを用いて抗不安作用を検討した。抗不安作用は,恐怖条件付け試験におけるすくみ行動を指標に評価した。
実験1日目にマウスに条件付けの電気刺激を与えた。両製剤を磨砕後に懸濁液を調製し,条件付け刺激終了直後から1日1回,7日間,反復経口投与した。両製剤の投与量は,エスシタロプラムとして3または10 mg/kgとした。7日目の投与1時間後に電気刺激を与えない条件下ですくみ行動を測定した。その結果,両製剤はともに用量依存的にすくみ行動を減少させ,抗不安作用が認められた。10 mg/kgでは,両製剤とも有意な効果が観察された。
以上のように,マウスの恐怖条件付け試験において,試験製剤は標準製剤と同様に抗不安作用を示した。
キーワード:エスシタロプラム,SSRI,恐怖条件付け試験,後発医薬品,マウス
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診療と新薬 2022;59(8):429-434
SGLT2阻害薬と経口GLP-1受容体作動薬が血糖および血清Mgに与える影響の検討
川田敏夫,須永朋子
川田クリニック
Shinryo to Shinyaku (Med Cons New-Remed)2022;59(8):429-434
Effects of SGLT2 Inhibitor and Oral GLP-1 Receptor Agonist on Blood Glucose and Serum Mg
Toshio KAWADA,Tomoko SUNAGA
Kawada Clinic
診療と新薬 2022;59(8):429-434
SGLT2阻害薬と経口GLP-1受容体作動薬が血糖および血清Mgに与える影響の検討
川田敏夫,須永朋子
川田クリニック
Shinryo to Shinyaku (Med Cons New-Remed)2022;59(8):429-434
Effects of SGLT2 Inhibitor and Oral GLP-1 Receptor Agonist on Blood Glucose and Serum Mg
Toshio KAWADA,Tomoko SUNAGA
Kawada Clinic
目的:SGLT2阻害薬であるルセオグリフロジン(Luseo)と経口GLP-1受容体作動薬であるセマグルチド(Sema)の2型糖尿病患者の血糖および血清Mgに対する影響を検討すること。
方法:当院外来通院中の2型糖尿病患者で,LuseoあるいはSemaが投与され,投与前および投与後3カ月の血糖および血清Mgが測定できた患者を,それぞれ後ろ向きに解析した。
結果:対象患者は,Luseo投与患者41名,Sema投与患者105名であった。Luseo投与群において,HbA1cは6.8±1.1%から6.6±0.9%で有意な変化は認められなかったが,血清Mgは2.25±0.18 mg/dLから2.35±0.17 mg/dLへ有意に上昇していた。Sema投与群において,HbA1cは6.9±0.8%から6.4±0.7%へ有意に低下していたが,血清Mgは2.44±0.20 mg/dLから2.42±0.22 mg/dLで,有意な変化は認められなかった。
まとめ:SGTL2阻害薬であるルセオグリフロジンは糖尿病患者のMg代謝のホメオスタシスを保っている可能性がある。SGLT2阻害薬とGLP-1受容体作動薬は,血糖コントロールの改善および糖尿病性腎症に期待できる薬剤である。しかし,GLP-1受容体作動薬である経口セマグルチドの腎保護作用機序に,血清Mgは関与していない可能性が示唆された。
Key words:2型糖尿病,SGLT2阻害薬,経口GLP-1受容体作動薬,血清Mg
診療と新薬 2022;59(8):429-434
SGLT2阻害薬と経口GLP-1受容体作動薬が血糖および血清Mgに与える影響の検討
Shinryo to Shinyaku (Med Cons New-Remed)2022;59(8):429-434
Effects of SGLT2 Inhibitor and Oral GLP-1 Receptor Agonist on Blood Glucose and Serum Mg
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診療と新薬 2022;59(8):435-443
大麦摂取は2型糖尿病患者の血清尿酸高値を低下させる
遅野井健 1),道口佐多子 1),久賀なつみ 1),横田由夏 1),飛田春菜 1),大渕健介 1),斎藤三代子 1),丸山聡子 2),望月和樹 3),加藤誠 1)4)
1)医療法人健清会 那珂記念クリニック,2)株式会社はくばく 市場戦略本部 開発部 研究開発課,3)山梨大学 生命環境科学部 地域食物科学科,4)埼玉医科大学国際医療センター 心臓内科
Shinryo to Shinyaku (Med Cons New-Remed)2022;59(8):435-443
Decreasing High Serum Uric Acid Levels Due to Barley Intake in Patients With Type 2 Diabetes Mellitus
Takeshi OSONOI 1),Satako DOUGUCHI 1),Natsumi KUGA 1),Yuka YOKOTA 1),Haruna TOBITA 1),Kensuke OFUCHI 1),Miyoko SAITO 1),Satoko MARUYAMA 2),Kazuki MOCHIZUKI 3),Makoto KATOH 1)4)
1)Naka Kinen Clinic,2)Research and Development Department, Hakubaku Co. Ltd.,3)Laboratory of Food and Nutritional Sciences, Department of Local Produce and Food Sciences, Faculty of Life and Environmental Sciences, University of Yamanashi,4)Department of Cardiology, International Medical Center, Saitama Medical University
診療と新薬 2022;59(8):435-443
大麦摂取は2型糖尿病患者の血清尿酸高値を低下させる
遅野井健 1),道口佐多子 1),久賀なつみ 1),横田由夏 1),飛田春菜 1),大渕健介 1),斎藤三代子 1),丸山聡子 2),望月和樹 3),加藤誠 1)4)
1)医療法人健清会 那珂記念クリニック,2)株式会社はくばく 市場戦略本部 開発部 研究開発課,3)山梨大学 生命環境科学部 地域食物科学科,4)埼玉医科大学国際医療センター 心臓内科
Shinryo to Shinyaku (Med Cons New-Remed)2022;59(8):435-443
Decreasing High Serum Uric Acid Levels Due to Barley Intake in Patients With Type 2 Diabetes Mellitus
Takeshi OSONOI 1),Satako DOUGUCHI 1),Natsumi KUGA 1),Yuka YOKOTA 1),Haruna TOBITA 1),Kensuke OFUCHI 1),Miyoko SAITO 1),Satoko MARUYAMA 2),Kazuki MOCHIZUKI 3),Makoto KATOH 1)4)
1)Naka Kinen Clinic,2)Research and Development Department, Hakubaku Co. Ltd.,3)Laboratory of Food and Nutritional Sciences, Department of Local Produce and Food Sciences, Faculty of Life and Environmental Sciences, University of Yamanashi,4)Department of Cardiology, International Medical Center, Saitama Medical University
背景:本研究は,血清尿酸高値の2型糖尿病患者において,食物摂取頻度調査(Food Frequency Questionnaire; FFQ)を実施し,穀物摂取エネルギー比率50%未満に対して大麦摂取を含めた食事指導した際の血清尿酸値の変化を後方視的に検討した。
方法:2021年9月~2022年3月までに当院を受診した血清尿酸値7 mg/dL以上の2型糖尿病患者にFFQを31例実施した。穀物エネルギー比率50%未満であった患者には大麦摂取を含めた食事指導をして,約3カ月間にわたり大麦摂取を実施した。対象患者は17例であった。大麦摂取前後のHbA1c,Body mass index(BMI),血清尿酸値,総エネルギー摂取量ならびに三大栄養素(蛋白質,脂質,炭水化物:PFC)摂取量・エネルギー比率,穀物摂取エネルギー比率の変化を検討した。また大麦1日摂取回数の中央値で2群に分けて層別解析を実施した。
結果:対象患者の背景は,年齢が比較的若く(56.3±11.7歳),HbA1cは比較的良好でBMIは高値(それぞれ6.6±0.8%および27.8±4.4 kg/m2)であった。HbA1cおよびBMIは大麦摂取前後で有意な変化を示さなかった。一方,血清尿酸値は大麦摂取前(7.9±0.6 mg/dL)と比較し,摂取後(7.2±0.8 mg/dL)では有意に低下した。総エネルギー摂取量ならびに三大栄養素摂取量は大麦摂取前後で有意な変化を示さなかったが,PFCエネルギー比率において,大麦摂取後にCの有意な増加(摂取前:53.4%,摂取後:59.3%)およびFの有意な減少(摂取前:30.9%,摂取後:26.4%)が認められ,Pには有意な変化がなかった。また,穀物摂取エネルギー比率は大麦摂取後に有意に増加(摂取前:34.0%,摂取後:44.2%)した。大麦1日摂取回数の中央値は1.6回/日であり,1.6未満(8例)と1.6以上(9例)に分けて検討した結果,1.6以上では大麦摂取による血清尿酸値の有意な低下および穀物摂取エネルギー比率の有意な増加が認められたが,1.6未満ではどちらも有意な変化がみられなかった。
結論:2型糖尿病患者において,大麦摂取により穀物摂取エネルギー比率が有意に増加し,血清尿酸高値が有意に低下することが明らかとなった。2型糖尿病患者における低炭水化物食摂取は尿酸値上昇を誘発する可能性があり,適正な食事指導の一環として,大麦摂取を含む食事療法は血清尿酸値是正に有用である可能性が示唆された。
Key words:食物摂取頻度調査,血清尿酸値,穀物摂取エネルギー比率,大麦,2型糖尿病
診療と新薬 2022;59(8):435-443
大麦摂取は2型糖尿病患者の血清尿酸高値を低下させる
Shinryo to Shinyaku (Med Cons New-Remed)2022;59(8):435-443
Decreasing High Serum Uric Acid Levels Due to Barley Intake in Patients With Type 2 Diabetes Mellitus
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診療と新薬 2022;59(8):444-450
完全栄養食品を,1日2回,4週間,食事の代わりに摂取した際の痩身効果
金子剛 1),宮田晃史 2),/崎田優衣 3)
1)日本臨床試験協会(JACTA),2)日本橋エムズクリニック,3)ベースフード株式会社
Shinryo to Shinyaku (Med Cons New-Remed)2022;59(8):444-450
Slimming Effect when Taking Nutritionally Complete Foods Twice Daily for 4 Weeks Instead of Meals
Takeshi KANEKO 1),Akinobu MIYATA 2),Yui SAKIDA 3)
1)JACTA(Japan Clinical Trial Association),2)Nihonbashi M's Clinic,3)BASE FOOD Inc.
診療と新薬 2022;59(8):444-450
完全栄養食品を,1日2回,4週間,食事の代わりに摂取した際の痩身効果
Shinryo to Shinyaku (Med Cons New-Remed)2022;59(8):444-450
Slimming Effect when Taking Nutritionally Complete Foods Twice Daily for 4 Weeks Instead of Meals