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診療と新薬 2023;60(6):329-334

実臨床におけるルセオグリフロジンの有用性:他のSGLT2阻害薬からルセオグリフロジン5 mg/ 日へ変更後のHbA1cおよび体重の評価

医療法人まえだ循環器内科

Shinryo to Shinyaku (Med Cons New-Remed)2023;60(6):329-334

Efficacy of Luseogliflozin in Clinical Practice: Evaluation of HbA1c and Body Weight After Switching from Another SGLT2 Inhibitors to Luseogliflozin 5 mg/day

Maeda Junkankinaika

診療と新薬 2023;60(6):329-334

実臨床におけるルセオグリフロジンの有用性:他のSGLT2阻害薬からルセオグリフロジン5 mg/ 日へ変更後のHbA1cおよび体重の評価

医療法人まえだ循環器内科

Shinryo to Shinyaku (Med Cons New-Remed)2023;60(6):329-334

Efficacy of Luseogliflozin in Clinical Practice: Evaluation of HbA1c and Body Weight After Switching from Another SGLT2 Inhibitors to Luseogliflozin 5 mg/day

Maeda Junkankinaika

目的:ルセオグリフロジン以外のナトリウム・グルコース共輸送担体2(sodium-glucose cotransporter 2;SGLT2)阻害薬から,ルセオグリフロジン5 mg/ 日へ変更後の,HbA1cおよび体重の変化を検討することで,実臨床でのルセオグリフロジンの有用性を評価することを目的とした。
方法:当院外来でルセオグリフロジンを投与した2型糖尿病患者53名について,HbA1cや体重を評価項目とし,後ろ向きに解析した。
結果:そのうち,他のSGLT2阻害薬で血糖コントロール不十分な症例で,ルセオグリフロジン5 mg/日へ変更した19名中,6カ月以上継続し,他のSGLT2阻害薬から変更後,他の糖尿病治療薬を追加することなく経過したのは10名だった。これらの10名について,ルセオグリフロジンへの変更前と変更6カ月後を比較した結果,HbA1cは8.3±0.6%から7.5±1.0%となり,有意な低下を認めた(p<0.05)。一方,体重は75.5±24.4 kgから71.7±20.4 kgと,有意差はみられなかったが(p=0.25),減少傾向を示した。
結論:実臨床において,他のSGLT2阻害薬からルセオグリフロジン5 mg/日への切り替えで,さらなるHbA1c低下を期待できることが示された。

Key words:ルセオグリフロジン,SGLT2阻害薬,2型糖尿病,HbA1c,体重

診療と新薬 2023;60(6):329-334

実臨床におけるルセオグリフロジンの有用性:他のSGLT2阻害薬からルセオグリフロジン5 mg/ 日へ変更後のHbA1cおよび体重の評価

Shinryo to Shinyaku (Med Cons New-Remed)2023;60(6):329-334

Efficacy of Luseogliflozin in Clinical Practice: Evaluation of HbA1c and Body Weight After Switching from Another SGLT2 Inhibitors to Luseogliflozin 5 mg/day

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診療と新薬 2023;60(6):335-341

SGLT2阻害薬・ルセオグリフロジン口腔内崩壊フィルム剤の処方意向と治療満足度に関する検討

ひがし成人・循環器内科クリニック

Shinryo to Shinyaku (Med Cons New-Remed)2023;60(6):335-341

診療と新薬 2023;60(6):335-341

SGLT2阻害薬・ルセオグリフロジン口腔内崩壊フィルム剤の処方意向と治療満足度に関する検討

ひがし成人・循環器内科クリニック

Shinryo to Shinyaku (Med Cons New-Remed)2023;60(6):335-341

SGLT2阻害薬・ルセオグリフロジンの口腔内崩壊フィルム剤(以下,ODフィルム)の発売が2022年6月に準備されていたことから,2022年6月4日より6月18日までの間に,当院外来通院にて糖尿病治療薬投与中の2型糖尿病患者100名にアンケート調査を行った。
その結果,「ODフィルムに興味があるか」の質問に対し,「はい(興味あり)」とする回答が61%と過半数を占め,1日当たりの服用回数や服用薬剤数が多い2型糖尿病患者でもODフィルム内服に対するニーズが高いことが窺えた。また,患者背景別にODフィルムに対する興味の有無を検討すると糖尿病治療満足度質問表(DTSQ)の,総点数が「興味あり群」で「興味なし群」に比し有意に高く,DTSQのうち高血糖・低血糖の認識を評価する第2因子で,また,低血糖に対する認識(Q3)および治療満足度(Q7)に対する回答で,「興味あり群」で「興味なし群」に比し有意に点数が高かった。薬剤別では,SU薬服用者で「興味あり群」が有意に多かった。職業別では両群間に有意差はなかった。ODフィルムに興味がある理由については,「水がなくても飲める」が43%と多くを占め,「携帯性が良い」,「外出時に服用しやすい」がそれに続いた。
これらの結果からは,主治医との信頼関係があり治療満足度の高い患者ほどODフィルムを容易に受け入れる傾向があると考えられ,また,低血糖(副作用)に対して意識的で治療に主体的,積極的に参加する患者ほど,よりODフィルムに関心が高いことが推測された。ODフィルムのメリットとして,多くの患者が自宅外での服用の利便性に期待しており,ODフィルムの導入が,治療に伴う患者の精神的ストレスの緩和,服薬アドヒアランスの向上に寄与することが期待される。

キーワード:2型糖尿病,SGLT2阻害薬,ルセオグリフロジン,口腔内崩壊フィルム剤,アンケート調査,糖尿病治療満足度質問表(DTSQ)

診療と新薬 2023;60(6):335-341

SGLT2阻害薬・ルセオグリフロジン口腔内崩壊フィルム剤の処方意向と治療満足度に関する検討

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診療と新薬 2023;60(6):343-346

アベマシクリブ投与患者における薬局薬剤師の積極的な指導による治療継続への影響

1)日本調剤葛飾薬局,2)日本調剤株式会社教育情報部,3)日本調剤株式会社東京第一支店

Shinryo to Shinyaku (Med Cons New-Remed)2023;60(6):343-346

診療と新薬 2023;60(6):343-346

アベマシクリブ投与患者における薬局薬剤師の積極的な指導による治療継続への影響

1)日本調剤葛飾薬局,2)日本調剤株式会社教育情報部,3)日本調剤株式会社東京第一支店

Shinryo to Shinyaku (Med Cons New-Remed)2023;60(6):343-346

背景:保険薬局で抗悪性腫瘍薬を調剤する機会は増えており,薬局薬剤師による副作用モニタリングと医療機関との連携が重要視されてきている。抗がん剤の併用療法は好中球減少,貧血,下痢などの有害事象発現が多く報告されており,在宅における服薬管理を良好に行うためにも薬剤師による服薬指導は重要である。そこで今回,当薬局でアベマシクリブを調剤した乳がん患者を対象に,自覚症状を有する有害事象の下痢を指標として,服薬指導や薬学的ケアの有効性を後方視的に調査した。
方法:2020年1月~2022年9月の期間にアベマシクリブを調剤した乳がん患者を対象とした。処方箋,薬剤服用歴,医療機関に交付した服薬情報提供書を対象に調査を行い,調査項目はアベマシクリブの処方期間,止瀉剤,下痢の評価とした。
結果:対象として抽出した乳がん患者は20名で,全例においてアベマシクリブ初回投与時にロペラミドが処方されており,11名に下痢を認めた。薬剤師によるテレフォンフォローアップ(TF)やトレーシングレポート(TR)に同意した患者は11名であり,下痢は5名であった。ロペラミド増量,タンニン酸アルブミン追加などにより4名が下痢グレードの低下がみられた。一方,TFやTRを実施することに同意が得られなかった患者は9例であり,70代の3名にグレード3の下痢が発現し,全例においてアベマシクリブの治療が中止となった。同意が得られなかった群では,下痢グレードに変化がなかった。
考察:下痢の軽減が認められたのはTFやTRの同意が得られた患者のうち4名であり,それ以外では0名であったが,介入研究含めてさらなる検討が必要と思われる。患者にはTFやTRの理解を得てもらうことも重要と思われるため,実施症例数を積み重ね,アベマシクリブの治療が継続できるよう検証していきたい。

Key words:アベマシクリブ,がん薬物療法,乳がん患者,下痢,保険薬局,CTCAE v5.0

診療と新薬 2023;60(6):343-346

アベマシクリブ投与患者における薬局薬剤師の積極的な指導による治療継続への影響

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